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──ガキッ! ──バキッ!! |
リッド |
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くっそぉ!どうなってるんだ! 攻撃が全く効かねえ! この魔物達はいったい何なんだ!? |
ヴェイグ |
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確かに… 今までに見た事も無い魔物だな… |
ジュディス |
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辺りの様子もまるで異世界のように 様変わりしてるわね。 もしかしてこの子達も そこから来たのかしら。 |
エドナ |
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ギルドの話とは随分違うわね。 今回の依頼は、簡単な 魔物退治だったはずだけど。 |
リッド |
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このままじゃ、らちがあかねぇぜ… どうすりゃいいんだよ! |
リッピ |
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皆様!ご無事ですか!? |
ジュディス |
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あら。 リッピ、リンクとサラも。 こんな時にどうしたのかしら? |
サラ |
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私達もギルドの依頼で皆さんのお手伝いに 向かっていたんですが、途中でこの 変な現象に巻き込まれてしまって… |
リッピ |
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そこで、"スマホ"で少々調べてみました。 どうやら私達の世界と別の世界が 高次元レベルで衝突しているようです。 |
リッド |
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別の世界が衝突?どういう事だよ? 普通、世界が衝突したらぶっ壊れるだろ! |
ジュディス |
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でも少なくとも、 まだ壊れてはいないようね。 代わりに互いに干渉しあっている… というところかしら? |
リッピ |
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そのようでございます。 ちなみにこの事を俗にコライド ボーダー 境界衝突、略してコラ… |
エドナ |
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ご託はいいわ。 結局、これから世界はどうなるの? |
リッピ |
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は、はい。レオーネ様にも確認したのですが 今回は衝突といっても擦ったようなもので 2つの世界は既に離れつつあるとか。 |
ジュディス |
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あら。ならこの光景も そのうち消えるという事かしら。 |
リッピ |
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はい。ですが、この異世界が完全に 消え去るには数日はかかりそう との事でございます。 |
リッド |
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じゃあ、その間、この魔物達はどうすんだ? 攻撃が効かねえ相手だぜ?このままじゃ…! |
サラ |
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確かに押されていますよね… |
──リッピ、何か手は無い? |
リッピ |
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あれはアラガミと呼ばれる魔物です。 この世界はいま、あの魔物達によって 滅亡の危機にあります。 |
リッド |
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なるほど、この変な世界が瓦礫だらけなのは そう言う事か。相当ヤバイ奴らだな。 いったいどうやって倒せばいいんだ? |
リッピ |
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アラガミを唯一倒せるのは神機と呼ばれる 武器だけとの事です。 しかもこの神機はゴッドイーターと 呼ばれる者にしか扱えないとか。 |
ジュディス |
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つまりそのゴッドイーターが いなければ、私達に勝ち目はない。 そういうことかしら。 |
リッピ |
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はい。ですが、私が"スマホ"で 集めた情報を元に、レオーネ様より、 いくつか、"秘策"を 授かる事ができました。 |
まず、"神機"につきまして── 少数ではございますが、 レオーネ様の"お力"で 神機をいくつか複製する事が出来ました! |
エドナ |
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アレを倒せる武器があるなら まずそれから言うべきじゃない? …いちいち回りくどい妖精ね。 |
リッピ |
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こ、これは、申し訳ございません! |
それでは皆様に神機の装備一式を 装着して頂きますので、安全な所まで、 一旦退却をお願いいたします。 |
サラ |
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──ふぅ。 ここまで下がれば、大丈夫かな。 リッピ、お願い。 |
リッピ |
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了解いたしました。 リッド様、ヴェイグ様、 ジュディス様、エドナ様。 それではご準備よろしいでしょうか。 |
リッピ |
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はぁぁぁぁぁぁぁぁっ!! |
リッド/ヴェイグ/ジュディス/エドナ |
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!!!!!!!!!!!!! |
リッド |
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うわっ!!どうなってるんだ? 武器だけじゃ無かったのかよ。 服まで変わっちまったぜ? |
リッピ |
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実は、神機にはアラガミと同じ細胞が練り 込まれておりまして、同じ細胞を体内に 取り込んだ者のみを所有者として 認識いたします。 |
そこで、レオーネ様は神機が皆様を 所有者として認めるように、 "お力"を授けて下さいました。 それがその衣装でございます。 |
ジュディス |
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それであの魔物と戦えるなら構わないわ。 それに結構、可愛い服だし。 少し変わっている気がしないでもないけど。 |
リッピ |
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ジュディス様! 実はその服はそれが正しい 着こなし方でございます!! |
ジュディス様がお持ちの神機レイジングロア はゴッドイーター、アリサ様のものですが、 アリサ様も同様の着こなしでございました。 |
ジュディス |
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そう、サイズ違いって訳じゃないのね。 ただ…私は別に構わないのだけれど、 少し刺激的すぎないかしら? |
リッド |
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刺激的、ねえ… …ってか、やっぱ急に服が変わると 慣れねえなあ… |
エドナ |
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結構似合ってるんじゃない? |
リッド |
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そうか? オレに似合ってるかはわからねえけど、 確かにこれ、かっこいいよな。 |
エドナ |
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ええ、馬子にも衣装よね。 |
リッド |
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なんだそりゃ!褒めてねえだろ! |
リッピ |
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リッド様の衣装はゴッドイーター、 ジュリウス様のもので、 神機はヴォリーショナルでございます。 |
エドナ様の衣装はゴッドイーター、 シエル様のもので、 神機はアーペルシーでございます。 |
エドナ |
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その娘、緑が好きなのかしら。 ま、服の色は嫌いじゃないわ。 |
リッピ |
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ヴェイグ様の衣装はゴッドイーター、 ソーマ様のもので、 神機はイーブルワンでございます。 |
ヴェイグ |
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…そうか。 |
ジュディス |
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あら、お気に召さなかったのかしら? |
ヴェイグ |
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いや、服装はどうだっていい。 オレは、オレに出来る事をやるだけだ。 |
ジュディス |
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ふふ、よく似合ってると思うわ。 そういえばリンクとサラは 何も変わっていないようね。 |
リッピ |
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"神機"程の力── しかも理の違う、異世界の物となると、 レオーネ様でも複製は皆様の数で 精一杯でございました。 |
リッピ |
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我々は別途、各々の武具に対して、 レオーネ様より守護の"力"を 授かっております。 |
"神機"程とはいきませんが、 ある程度、闘いのお手伝いをする事は 出来るかと! |
リッド |
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そういう事なら一緒に戦えそうだな、 リンク! |
しっかし、この神機ってデカイよなぁ。 こんなんでホントにアラガミってヤツを 倒せるのか? |
ヴェイグ |
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使ってみればいい。 …はっ! |
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(ビュン!!) |
リッド |
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へえ、さすが大剣使いのヴェイグだな。 違和感ねえや。 |
ヴェイグ |
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…そうか?どんな武器でも同じだ。 だが… これはまるで体の一部のようだ。 |
リッド |
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そういうモンかあ? まあ、いいか。 オレも使ってみる事にするよ。 |
ジュディス |
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私も銃を扱うのは初めてだけど、 これはこれで面白そうね。 あなたはどうかしら、エドナ? |
エドナ |
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初めてだけど、何とかなるでしょ。 |
それより、このデカい腕輪は何? これも何か特別なもののようだけど。 |
リッド |
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オレも気になって一旦外そうとしたんだけど これ、外れねえんだよな。何だ、これ? |
リッピ |
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本来の腕輪は例の細胞が入っており、 一生外す事ができないのです。 皆様の腕輪は一生ではございませんが… "力"が解けるまではそのままとなります。 |
リッド |
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…ゴッドイーターってのは大変なんだな。 オレ達のはいつか外れるってなら まあ…いいか。 |
リッピ |
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ささ、アラガミ討伐に参りましょう!! |